2017/08/31

8月19〜20日 夏合宿in宮城

これまで半年に1度開催していたサポサポプロジェクトですが、今年から年に一度の開催となりました。その替わりにと言うことで観光で支援しましょう!と縁のあった東北地方で8月に夏合宿を行いました。

仙台駅集合10時50分、参加者は9名。といっても、すでに6名は前夜から東北の美味しいものを食べて合宿を始めていた様子です。関東に比べ少し気温は涼しく、あいにくの小雨模様でしたが気にせず出発!レンタカー2台で一路山元町へ。昨年サポサポプロジェクトが支援した「山元町壁画プロジェクト」で、『みんなの写真館(東日本大震災直後の様子を記録した写真が飾ってあります)』の外壁に壁画を描かせていただきました。山元町はその写真館がある場所です。

一年ぶりの再会!

退色や剥離など心配していましたが、ほぼ変化はありませんでした。良かった!

写真館の管理をされている(有)橋元商店の橋元さんから周辺の復興の様子やこれからの開発予定など近況を伺いました。次回訪れるときは写真館の近辺は様変わりしているかもしれませんね。また近くには立派な慰霊の石碑ができていました。手を合わせ、また来ますと伝え山元町を出発。

慰霊の石碑 大地の塔

刻まれた名前を拝見しながら、キュッと心が締付けられる思いがしました。

道路建設のため、橋元商店も立ち退かなくてはならないそうです。

予定より大幅に時間がずれ込んで14時半頃、松島にある牡蠣で評判なお店「たからや食堂」で待望の昼食。大きな蒸し牡蠣と海鮮丼定食を美味しく頂きました。スゴいボリュームの定食、全員果敢に黙々と挑みました。海鮮と牡蠣でお腹が満たされた後は、松島の海沿いを『お腹いっぱいー』と言いながら散歩。そして今夜の宿、牡鹿半島小渕浜にあるあたご荘へ向かいます。

牡蠣の身も12cmくらいありました。ぷりぷりです。
さらに海鮮丼スゴいボリューム!のっているのが刺身では無くぶつ切り。
松島の海を見ながら『お腹いっぱいー』と話しています
薄曇りの松島も綺麗ですよ。

あたご荘に着いたのは18時半頃、すぐに夕食を頂きました。海の幸の御馳走とお酒も入り、ちょっと脱力な中、翌日訪ねる場所の説明が亀井代表からありました。イクサポでお世話になった仮設河北三反走団地や大川小学校などの状況やその場での振る舞いなど、初めて訪ねるメンバーもいましたから皆さん真剣に聞いていました。ちゃんと合宿してるなー。その後は小雨の中、大人の花火大会で盛り上がり、飲み会もほどほどに0時頃就寝。

あたご荘で、またまた海の幸の御馳走です。

合宿らしい真剣な場面も

小雨のなか、大人の花火大会!

小渕浜・あたご荘はサポサポプロジェクトの支援先の一つです。ここで牡蠣の養殖や旅館が再開されている事は嬉しい限りです。

あたご荘Webサイト

2日目、9時30分出発。まず、石巻と牡鹿半島で開催中のReborn-Art Festival を午前中見学。霧の中草間彌生さん作品、そして半島先端に設置されている宮島達男さんの作品を鑑賞しました。半島の山の中は雨が降ったりやんだり、会場は足下もぬかるんでいて、予定していた所は回れずじまい。しかし途中別会場で、宮島さんご本人(亀井代表とお知り合いで、サポサポプロジェクトにご来場いただいたこともあるんです。)と偶然お会いすることもでき満足して会場を後にしました。次は女川町子育て支援センターです。

朝食後 あたご荘の前の漁港を散歩 静かな海です。

草間彌生さん作品。辺は一面濃い霧に覆われていました。そのせいで作品の見栄えがよろしい。

宮島達男さん作品。水中の青い光がとてもきれいでした。

人工的なデジタルの数字の点滅が神秘的に見えます。

女川町役場仮設庁舎。女川町子育て支援センターはサポサポの支援金でウッドデッキを制作し現在も使用して頂いている支援先です。2階には震災当時、医療センターだったその場所の写真と説明が展示してあります。写真を見ながらその当時の緊迫した様子を感じることが出来ました。

駐車場から見た景色 周りの状況は来るたび変わります。

二階からは女川港を一望出来るほど高台にある建物。この一階まで津波が来たなんて想像をやはり超えるものです。

イクサポワークショップでお世話になった三反走仮設の会長Tさんと14時にお会いする予定でしたので時間の遅れを気にしてランチはスキップ。それでも交通事情で約束に1時間遅れて、結局大川小学校でお会いしました。様々な思いの交錯する小学校跡は、まだまだ現在進行形で現実問題を提示しているように思いました。自然災害や防災を考える時、いつでも私たちに問いかける場所として残して行きたいし、皆さんにも訪れて欲しい場所です。お花を供えて合掌しました。

Tさんの説明を受けながら大川小学校の様子を見せて頂きました。お忙しい中ありがとうございました。

小学校を離れると16時過ぎでした。夕食に限りなく近いランチを道の駅『上品の郷』でいただき、お土産購入と足湯そして仙台へ向かいます。
仙台に18時頃到着。解散の前に『牛タンがあきらめきれない』と言うことで、駅構内の飲み屋でビールと牛タンで合宿反省会。21時頃それぞれの帰路につきました。

上品の郷で足湯♪

東北での震災の年から6年、今回の旅で毎年訪れてきた場所や人々がそれぞれに力強く変化して来ているのを垣間見ることがでました。そして生きる力を私たちも、復興に関わりながら与えられてきたように気付くのです。また力をもらいに訪れます!!

今回の旅行に関わる費用は全て参加者の自費で行われています。

(サポサポスタッフ マツモト)