2013/09/24

第6回2013/9/7.8 イクサポワークショップ報告 石巻/福地・追館

3.11からほぼ2年半が経つ9/7〜9/8に
イクサポに初めて参加させていただきました。

サポサポに関わることで自分が知りうる情報以外で
リアルな被災地の情報を聞く機会を得てきたわけですが、
イクサポへの登録はすれど、実際に伺うタイミングが訪れた時、
かなり緊張しました。

自分の目で見て、感じて、どんな状態になるのか
あまり自信がなかったのも事実です。





震災直後を拝見していないので2年半の月日でどのように
変化し、あったものがどう無くなったのかといった部分に関しては
大槻さんの丁寧なご説明で知ることができましたが、
本来であればもっと掘り下げて震災のお話を伺う事での
秘めたるストレスを解放するための住民方々の
精神サポートという役割は正直うまく行かなかったと思います。

それでも・・
やはり参加させて頂けてよかった。

遅々として進まない復興の裏にある事情や背景。

震災以降、集落間の橋渡しにとにかく奔走されている
大川きぼうプロジェクトリーダーの大槻さんの姿は考えさせられるものが
ありました。

生まれ育った土地だからこそ、
1人1人が持つ「その目線」にまで降りて
色々な地元話をされておられるよう映りました。

WSに参加されていた方に大槻さんの小学校時代の
先生がいらっしゃって、立派に成長された元生徒の
素晴らしい作品に(丁度開発関わられたお仕事の雑誌を
お持ちだった)とても嬉しそうなお顔されていました。





日ごろ沢山の友人知人に恵まれ、大事にして頂いてる
自分はその人間の繋がりをとても重要に思っているわけでして。

そして人間間には漏れることなく、
一人ひとりに「役割分担」があると思っています。

「お役立ち情報をみんなに教えてくれるおばちゃん」とか
「町一番の世話焼きさん」とか「朝まで店開けてくれるスナックのマスター」とか
「ミスター祭り男」とか「頼りになる力仕事はまかせとけおじさん」とか
「なんでも修理してくれるお兄さん」とか「町内一面白いじいちゃん」とか「町一番
の華」とか・・・


そういった役割分担同士の繋がりが、今、被災地では特に
必要な気がします。


若い世代で何とか繋がりを増やしていってほしい。

考えることを止めてはいけない。
これから先ずっと生きる子供たちのためにも


何かできるかなんておこがましいことは思いません。


繋がる為のお手伝いをこれからもイクサポでできればなと思いました。


ありがとうございました。
これからも宜しくお願いいたします<(_ _)>


宿泊先で一緒に雑魚寝した、
イクサポ、大川きぼうメンバーと「東京五輪決定」をものすごい複雑な思いで
観たTV画面の映像、一生忘れないと思います。






2013.09.23
(サポサポスタッフ C.K)

2013/09/13

サポサポ再始動!~サポサポproject vol.9第一回ミーティング~

折りしも震災から2年半にあたる、9月11日。
2013年3月10日に終えた、サポサポ8からちょうど半年を迎えた日に
次回、サポサポ9へ向けた、第一回ミーティングを開きました。




この半年間、新しく現地でワークショップをするグループ
「イクサポproject」を立ち上げ、月一回の活動を継続してきたこともあり、
メンバー間では「久しぶり」という感覚も無いのですが、
休止していた、この半年の間にも、東北を取り巻く状況は変化しており、
また、展示方法や参加の仕方についても、一回仕切りなおそうということで、
心機一転、装いも新たに、現状に則した、サポサポの新しいあり方を
根本から話し合うことにしました。






今回は主に参加形態、展示方法について話し合われました。
全体として、サポサポ立ち上げ当初からの

「自分も何か出来ないか、というアーティスト達の思いを形にして
東北の復興に役立てていただく」

という基本方針を改めて再確認しつつ
より、展示としてのクオリティアップを目指します。

初めて来て下さるお客様はもちろん
サポサポには沢山のリピーターの方が来てくださっていて、
毎回とても嬉しく思っておりますが、そんなリピーターの方にも
新鮮な展示になるといいなと思っています。



第二回ミーティングは10月に予定されています。


サポサポproject vol.9

【会期】
2013年12月20日(金)~23日(月) ※4日間あります。

11:00~19:00(初日のみ15:00open)


【会場】
ギャラリー5610

東京都港区南青山5-6-10・5610番館
Tel:03-3407-5610
Web:http://www.deska.jp/



スタッフ一同、より良い形での開催を目指して準備にまい進していきます。
皆様のお越しを心よりお待ちしています。

(サポサポスタッフ sa)

2013/09/02

第5回2013/8/24.25 サポサポ合宿報告 小渕浜/仮設給分浜桜畑団地集会所 (2)


サポサポ合宿2日間の活動のご報告です。


先ずは1日目。
24日早朝に都内を出発し一路、宮城県石巻市小渕浜へ…

まず、苔玉ワークショップの会場となる
仮設住宅の集会所に到着。

お客さん沢山来てくれるかな…
ドキドキしながら準備開始。


ふと見ると、集会所内に貼られていた支援者リストにサポサポの名前が…。

初めて訪れた地で、既にあった関わりを実感する1場面でした。
他にも芸能人の方や海外から、沢山の方のお名前が並んでいました。




そして、ワークショップ開始時間には、28人の地元の方が来てくださいました!

サポサポが開催してきたこれまでのワークショップでも
参加者数最多です。嬉しいことです!

皆さん熱心に作業されています。


手際が良くて、作業が早い!

先生の説明を聞く表情も真剣です。
完成に近づいて来ました。

個性的で楽しい苔玉が沢山できました!
最後は全員で記念写真!


ワークショップ終了後は、お時間のある皆さんとお茶っこもさせていただきました。
お話をしているうちに、サポサポが応援して来た石原さんを良くご存知の方がいらして、お話が盛り上がったり、その距離がグンと縮まったように感じる瞬間もありました。



お茶っこの時間も、ワークショップと同じくらい大切な時間です。


石原さんの話題で盛り上がります。
貴重な出会いに感謝です。

参加者の方からは
「震災から2年が過ぎ、少し離れた場所だから、なかなか来てもらえないので、今回はとても嬉しかったし、楽しかった」
との感想も頂き心から来て良かったと思いました。

その後、片付けを終え…



あたご荘へ!
お世話になります!


夕飯までの間、思い思いに過ごしました。
海側の部屋からはこんな素晴らしい夕焼けが!!!

そして豪華な晩ご飯。
海の幸に舌鼓を打ちました!
夕食後は外で花火をしました。
みんな学生に戻ったかのように楽しい時を過ごしました。


そして、2日目…



朝ごはんから鯛の尾頭付きが!

そして、実はメンバーのうち2人が、朝4時から地元の漁師さんの漁に同行させて頂くという貴重な体験をしていました。


まだ暗いうちから出航…


朝焼けがきれいですね。

そして、朝食の後、漁に行かなかった他のメンバーも、
今回現地調整に尽力してくださった地元の漁師さんのご好意により、
船で湾を案内していただきました。


みんなでおそろいの小渕浜Tシャツを着て行きました。



牡蠣の種をこんなに間近に見たり。
このホタテの貝殻の間に、種が付き成長してゆくそうです。


地震の影響で地滑りを起こしているところも。


お天気も良く、とても気持ちよかったです!

その後、名残惜しい気持ちの中、あたご荘をチェックアウト。


ロビーをふと見ると、昨日スタッフが作ってプレゼントした苔玉を
素敵な器に入れて飾って下さっていました。感激!


お世話になった、漁師の幸市さんや、あたご荘の女将さんと記念撮影。
本当にありがとうございました!また来ます!




午後はサポサポ支援先めぐりをしつつ南下します。
まずは女川市街へ。
ここには、サポサポ7で「子どもとあゆむネットワーク」
さんを通して支援させて頂いた、子育て支援センターのウッドデッキがあります。

みんなでそれを見たあと、市街に三棟ある、倒壊したビルを見学しました。




引き潮で倒壊したビルの中に、乗用車が残されています。


子育て支援センターのある高台からも倒壊したビルの一つが見えます。




その後、石巻へ移動。昼ごはんを食べた後、
サポサポ8で「1箱本送り隊」さんを通して設立費を支援させていただき、
先月OPENした、本による街のコミュニティスペース「石巻まちの本棚」を見学しに行きました。


アイトピア通り商店街にあるかわいいスペース。



このおしゃれなポスターが目印です。
7月26日にオープンしたばかりです。
生粋の本好きや、本のプロによる、選りすぐりの本が沢山!
サポサポ訪問中も地元の子ども達が遊びに来ていました。



再び車に乗り込み、次は東松島へ。



やってきました!一部のメンバーの念願だった小野駅前仮設集会所。
話題のソックスモンキー「おのくん」の実家です。



おのくんを大勢里子として連れて帰ることが出来ました。

そして、その後再び車で奥松島へ向かいました。



サポサポ7の支援先「希望のあかり仮設商店街」です。

訪れる度に、施設が充実していっています。
5月には屋根だけだった一角に立派な囲いが!
地元のお母さんの体験談を聞きました。
天井と水面との隙間数センチでの絶望感…
想像を絶するお話にメンバーも聞き入ります。


以上のような行程を終えて、帰路についたのでした。
行く先々で、現地の皆さんに良くして頂き、感謝の気持ちは表現しつくせません。
盛り沢山なスケジュールでしたが、とても充実した合宿となりました。
(なお、この合宿はメンバーの自費参加で、サポサポの支援金は一切使われておりません。)


参加メンバーからは


「色々なお話しを伺い、見て、体験することができ本当に良かったです。
しかし…楽しい夏休みの終わりに大きな宿題を出された気分です。」
(初参加Yさん)


「現地の方のお話を伺い 暮しを拝見して、微力ではあるけれどサポサポがお役に立てていることを知り、嬉しいようなホッとしたように気持ちになりました。活動を続ける意義を再確認できました。
(中略)
2年経った今だからこそ やっと出来ることがある。わたしはイクサポ初参加だったのですが、現地の方のお話を聞いたり景色を見たりして、まだ終わっていないんだということや、まだまだこの先すべきことがあるんだということをあらためて実感し、何度もこみ上げそうになりました。
自分たちに何が出来るのか考え、今後も足を運びたいと思っています。」
(サポサポ1から参加のNさん)

という感想が聞かれ、それぞれの胸に様々な思いを持ち帰ることができました。



石原さんとの出会いから、小渕浜とのご縁をきっかけに
サポサポprojectを発足させた亀井リーダーは

「サポサポ1からの支援先である小渕浜に10名以上のサポサポメンバーで伺うことが出来たのは、ある意味で何かが一周したようなそんな気持ちでもありました。笑顔で参加してくださった仮設のみなさんの逞しさ、そしてその生活にずっと寄り添ってきた石原さんの存在の大きさを痛感しましたし、その石原さんの活動を微力ながら応援させていただいてきたことに誇りも感じました。これも、サポサポを応援してくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございます!」

と言っていました。


今回の経験を胸に、サポサポproject及び、イクサポprojectはこれからも続きます。

次回、「サポサポproject vol.9」の展示は、

2013年12月21日(土)~23日(月、祝)
南青山「ギャラリー5610」

にて開催です。作家、クリエイターの作品を展示・販売し、収益を東日本大震災の
復興支援活動に寄付します。今月から展示準備が始まります。

そしてイクサポの現地活動は、今後も月一回のペースで予定されています。

東北の歩みに出来るだけ寄り添いつつ、
これからも続くサポサポprojectの活動へ、
今後とも皆様のお力添えをよろしくお願いします!


(サポサポスタッフ sa)