イクサポ26
2016年1月16日.17日
宮城県石巻市
三反走仮設集会所
ワークショップ
「フェルトでブローチを作ろう」
東日本大震災から、5年目になる今年初のイクサポプロジェクトは 、1月16日に宮城県石巻市の三反走仮設へワークショップに行っ て来ました。
イクサポは被災地の方々と、ものづくりを通じて交流し、 お話やお茶っ子をして、楽しく過ごすことで、 心のケアを目的に活動しています。 今までたくさんワークショップをしてきて、 顔をあわせて話を聞いたり、お話することが大切だと感じて活動し ています。
今回は、羊毛やアクリル綿をニードル(針) で刺してフェルトにし、最後にピンを付けて、 ブローチを作るという内容です。
開始時間10分前に、参加者が一人二人と、集まって来ました。 開口一番、こういうの待ってたの~と、 ニコニコしながら言ってくれたイクサポワークショップは初めて参 加の方。友人をたくさん津波で亡くし、 気持ちも体調も悪くして入院していたそうで、 退院して間もないとのことでした。
ワークショップが始まりました!みなさん、 |
みなさん、真剣な制作風景です! |
作って行ったサンプル作品 |
針で刺してフェルトにしながら必要なパーツを作っていきます。 |
kさんも、器用な方で、 |
参加者が7人くらい集まったところで、 さっそく作り方の説明をして、ワークショップが始まりました。 みなさん丁寧に、そして一生懸命、集中して作っています。猫、 うさぎ、くま、猿、りんごの木、ブローチを一人2個づつ作りまし た。予定時間より30分長く、2時間半あっという間でした。 作業が終わり、みんなでお茶っ子しながら、今までの生活、 震災後のことなどの話もゆっくり出来ました。
途中、お漬物や牡蠣の煮物など、 お茶うけに持って来てくれる方もいました。 ありがとうございました。(^^)
仮設住宅から自力で家を建てられた方は出て行った人もいる。 待てなくてね。と、話してくれる方、津波で家族を亡くし、1人暮 らしになった年金暮らしでは出て行きたくても出られないとも。。 5年目という仮設住宅の暮らしに疲れも感じるという方。
仮設住宅は、二重サッシにして断熱材も入れて、 はじめの頃よりはずっとマシになっているが、それでも、寒いし、 狭い部屋で悲しいとも。。
お正月は、どうしましたか?という話題では、 私はどこにも帰るところがないから、ある人は良いな~ 土地も家も波に持っていかれたから無いんだよ。。。
ワークショップとお茶の時間中、音楽をかけていたので、 明るい身近な話題や懐かし歌の話題もありました。
最後にみんなで記念撮影をしてワークショップは無事に終了しまし た。帰り際にみなさん笑顔で、楽しかった~とか、 またやりたいなぁ。また来てね~と言って下さり、 こちらこそありがとうございます~と嬉しくなりました。
夜には牡蠣鍋、翌朝には、焼きおにぎりと牡蠣鍋スープ、
お漬物までいただきました。あったかくて本当に美味しかった~。 ありがとうございました。「また、 Mちゃんに愚痴を聞きに来て欲しい~。と伝えてね。」 というTさんの言葉が印象的でした。(Mさん= サポサポメンバー)Tさんご夫妻は石巻にいる家族のようです。
ワークショップ後、毎回、お参りしている、
大川小学校跡へ花を買って行きました。静かな夜の校舎跡。 光る翼のモニュメントに手をあわせました。
翌朝、お世話になったTさん御夫妻にお礼を言って、出発。
石巻市の消防出初式があると聞いたのでふるさと祭りの会場「ビックバン」という建物のすぐ隣りへ向かいました。たくさんの消防車。残念ながら、出初式は終わった直後だったので、次は東松島市へ向かいました。おのくんで有名な小野仮設。もうすぐ仮設集会所も無くなるそうで、仙台線の陸前小野駅前に新しく出来た空の駅へ。僕は初めて来れたので、初めて、"おのくん"を購入!小野仮設のお母さんたちが手作りで、どれでも一つ千円だそうです。支援になるそうですので、二つ購入。しかも目の前で完成したばかりの子を連れて帰りました。作者さんと記念撮影!
今回の最後には、人気ある「たからや食堂」 で美味しいお昼を食べて、さらに、 日本三景の松島の風景を眺めて、東京へ帰りました。18日の大雪 には、驚きました。雪が積もる前に帰れて良かった~ というイクサポ26でした。
みなさんもまたいつか、東北へ一緒に行きましょう~!!
サポサポスタッフ S.T