土曜の朝、雨でどんよりとした空を背に、イクサポ代7回目のワークショップへ向かいました。
私自身は、イクサポワークショップの参加は2回目。はじめてのときより少し落ち着いた気持ちでの参加でした。
今回は1日目にいくつかの支援先を回りました。支援先を訪れるのは実ははじめてで、道々見える景色ははじめて目にするものでした。川沿いに続く枯れた松並木が、曇った空と相まってさびしい気持ちにさせる景色でした。いくつかの家はきれいになっていて、でもまだ被災したまま放置されている家々も少なくなく、何とも言えない複雑な気持ちになります。そうして着いたのが、[奥松島 希望のあかり]です。
以前のイクサポ報告でも何度か写真を目にしていましたが、今回は外壁に色が塗られ楽しい雰囲気になっていました。でも、中はまだ。
入り口付近ではボランティアの方々が熱心にセメントを練っておられました。となりにあるビニールハウスの中には、震災のことをまとめたパネルと共に、手作りの雑貨などが並び販売されています。みなさん集まって勉強しながらいろいろ作っているそうです。中でも羊毛で作られた[のびるちゃん]が気になり購入しようとしたところ、これからこれを見本に勉強会をするから買わないで~と言われました。え~~~!売り物ではないのですか!と、なんだかほんわかした気分になりました。次来た時に買います!
外に出ると、目の前には松並木。カラフルな建物とはあまりにも対照的でした。
次に向かったのは、[おのくん]の待つ小野駅前応急仮設住宅。集会所に入って目に飛び込んできたのは、たくさんのおのくん!!!
実物はじめて見ました。マスコミなどにも取り上げられて、作ってもすぐ旅立っていくそうです。こんなにならんでいたのは雨のおかげ?奥の方で、黙々とおのくんを制作しているのは、仮設のお母さんたち。手際良くサクサクと作っていました。私もお気に入りを見つけて、一緒に帰ることにしました。
その後、買い出しの為イオンモールへ
モールってどこも同じような感じで、一瞬どこにいるのか忘れそうになりますね。ご工夫の生活がそこにはありました。
夕食とお風呂は、同じところで~。只野さんのご案内でみんなで温泉へ移動。
一日中ほとんど車の中にいたので、お風呂のありがたみを改めて感じました。お湯につかるだけで、人はこんなにも幸せになれるのです。素晴らしいことだと思います!
夕食もそこで済ませ、いよいよ三反走へ。ついて早々にワークショップの準備を始めました。
アイシングは、粉糖と卵白パウダーと着色剤をひたすら混ぜて作ります。作っているうちに、色にこだわりはじめ、混色してはいやもうちょっとと微調整をして、見事な色相環を完成させました。
2日目は、午前中からイベントスタート!
今回、初めての試みである、小さなお子さんのいるパパ、ママをターゲットにイベント形式のワークショップでした。読み聞かせあり、キャンドル作りあり、メイク&フリマありのプチお祭りのような感じです。私たちサポサポチームもその中の一つとしての参加です。
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2日目 朝から準備がんばる! |
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そして、会場前ドキドキで待つの図 |
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アイシングクッキー隊 準備完璧! |
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お客さん来てくれるかな…ドキドキ |
今までと違い、ひとつの地域で参加者を集めるのはないので、チラシを見ていろいろなところからお客様が来てくださるのか不安もありながらのスタートでした。
午前中、そんな不安はどこへやら~と、小さなお客様がたくさん来てくれました。
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そして、子供にも大人にも大人気!楽しい美味しい アイシングクッキー隊! |
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さらに楽しそうな子供たちと、気が気じゃないママたち(#^.^#)
あ、まだ食べちゃだめ~~ |
子どもたちは、一度要領がわかるとどんどんいろいろな模様を作りはじめました。昨夜作った色が、ほんとにキレイで、きらきらした目でどれにしようか迷っている子どもたちの姿を見ていると、見ている方もワクワクしてきます。なによりも、とても元気で明るく、エネルギーに満ち溢れていました。
お母さんお父さんたちも、子どもと同じでエネルギッシュでした。ワイワイ楽しく笑顔がいっぱいのワークショップでした。
前に参加した時は、参加者は大人ばかりだったので、震災のときのお話をいろいろお聞き出来ましたが、今回はお子さんも皆さん小さく、終わると次の人が始めるという流れだったので、ゆっくりお話するような感じではありませんでした。でも、ちょっとだけ耳に出来た感想として、「こういう機会は、ありがたいです。」という言葉が心に残っています。
午後になり、保育園の運動会や、市内の他のイベント等と重なっていたこともあり、幾分客足が鈍りましたが、「アイシングクッキーワークショップ」たくさんの方に楽しんでいただけました。
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他にもいろいろワークショップ |
2日目は帰宅しなければならないので、バタバタと片付けて一同帰路へ。
あっという間の2日間でした。
2日間を振り返ってみると、何か[つくる]ということは、人を前向きな気持ちにしてくれるものだと改めて感じました。希望のあかりのお母さんも、セメントを捏ねていた方々も、おのくんを次から次へと作っていたお母さんたちも、黙々とクッキーに絵を描いていた子どもたちも、そしてアイシングづくりに熱中していた私たちも。
ものつくりをしている時間、私たちの心はとても元気になっていくように思います。サポサポprojectからイクサポが生まれ、作ることを体験していただくことができるようになりました。ワークショップのときだけでなく、日常生活で自分にあったものつくりを見つけるきっかけになって、それを各々が続けていける環境があるといいと思いました。
「体験してたのしい!」から、「つくることってうれしい!」ということを伝えたいです。
(サポサポスタッフ A・Y)