2013/03/30

サポサポ8の反省と、今後に向けてのミーティングをしました。

東京では桜が満開の先日27日、
サポサポ役付きスタッフが集まりミーティングを行いました。



先ずは、サポサポ8の会計処理が全て完了し、
おかげさまで、正式に今回も最高総支援金額を更新することがわかりました!
支援先として設定させていただいた3つの団体さまには
目標額をお渡しできます。
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。

余剰も発生しましたので、
今までのサポサポ同様、これまでご縁のあった支援団体さまに
少しずつお渡しできればと思っております。
詳細は、後日またこちらのブログでご報告いたしますので
引き続きご覧いただければと思います。


そして今後のサポサポについても話し合いました。

震災から3年目に入り、これまで3ヶ月に1回のペースで

展示を続けてきた活動ペースを見直し、

【1】これまで通りのサポサポを半年スパンで開催していく
【2】メンバー内希望者による現地へ訪問するグループを立ち上げる

という2点の方針を打ち出しました。

縮小に向かう…?と思ったら、実は逆なのです。

昨年秋から月一回宮城県石巻市大川地区で続けてきた

ワークショップの経験から、
サポサポにも出来る事があると感じ、新たな一歩を踏み出す事にしました。
ただ、こちらは希望者のみの小さな団体になると思います。

現在、メンバー内での意見交換や組織構築の真っ最中ですので、
また改めて正式に(名前など?)発表させていただきます。




次回のサポサポproject vol.9は
2013年12月20日~23日の予定です。
場所は、前回開催した南青山の「ギャラリー5610」です。

引き続き、サポサポprojectをよろしくお願いいたします!

(サポサポスタッフ sa )
 

2013/03/20

大川ふるさと祭りのご報告3~歴代サポサポ支援先巡り~

【歴代サポサポ支援先巡り】

宮城県石巻市大川地区で開催された「大川ふるさと祭り」から一夜明けて3月3日、
お手伝いをしにきたサポサポメンバーも、今日は東京に帰るだけです。

そこで、宮城県内にあるこれまでのサポサポの歴代の支援先を
巡りながら帰ろうということになりました。



先ずは、震災直後の2011年7月にわずか16人で開催された、サポサポ1からの支援先、
石原左知子さんのグループが支援している石巻市小渕浜に行きました。


牡鹿半島の峠の道をうねうね進むと…

海に出たと思うと同時に、瓦礫の山が…


石原さん達は現在、津波で半壊した旅館を再開させようという
「あたご荘復活プロジェクト」に取り組んでいらっしゃるとの事で、
サポサポ7からも10万円をこのプロジェクトに支援させていただいています。
今回は、その「あたご荘」を目指しました。



工事中の建物をふと覗いたら…


そこが「あたご荘」でした。



工事をしている方に事情を話したら、
中へ入れてくださいました。


思っていたよりも、大規模な修復工事に驚きながら
見学するメンバー。



奥には、集落が見えます。

震災直後から、石原さんたちは孤立化してしまったこの集落を継続して支援され続けています。

サポサポ1の支援金は、この集落の皆さんの為の
工具や、水産用カッパ等支援物資の購入代金となりました。

中にはリーダー亀井に直接お礼のお電話を掛けてきた下さった方も…
今でもお元気でいらっしゃいますよう。



広くて立派な民宿だったことは直ぐに想像できました。
再開を願って。



次は、サポサポ7で支援させていただいた「こどもとあゆむネットワーク」さんが
サポサポの支援金を建設費の一部にあててくださった
「女川子育て支援センター」のウッドデッキを目指します。





女川町役場仮設庁舎内にあるとのこと。
高台の役場の入口にあった、津波の記録。
高台にも関わらず、この1.95mのところまで…
役場はこのように平地からかなり高いところに建っています。
どれだけ大きな津波が来たのかわかります。

役場のある高台から女川町を見渡す。
横倒しになったビルが見えます。





子育てセンターはお休みでした。




しかし、裏に回ると。



ありました!立派なウッドデッキが。
こちらの建築費用の一部に、サポサポ7の支援金があてられています。

感動でしげしげと見つめます。



しかし、女川には今だ凄惨な爪あとが残っていました。
さっき役場から見えていた、横倒しになったビル。
こちらは横倒しになった交番。

言葉も無く、ただただ目に焼き付けて来たのでした。



次は最後です。
同じく、サポサポ7で支援させていただいた、「奥松島・野蒜地区復興商店街計画の建設予定地を目指します。


海沿いの道に松が見えてきます。

道の直ぐ脇に大きな看板が。
すぐわかりました!

奥には小さなプレハブが1つ。
神戸の舞子高校卒業生によって、今は明るい絵が描かれているそうです。
向かって右隣には、骨組みだけの家がまだそのままに。

奥の崖は崩れています。


とても寒い日でした。
しかし、暖かくなる頃には、ここに商店街が!

今年の5月3日~5月5日にはプレオープンのご予定だそうです。
また開店されたお店を見に行けるといいなと思います。


*

以上、3箇所を巡って、帰路に着きました。

2011年7月からサポサポを始めて、
支援金が現地で実際に使われている様子や、
使われた場所を目にするのは始めてのことでした。
サポサポに協力・支援していただいたみなさんの思いが
こんな風にカタチになっていると思うと、本当に感動しました。
その一方で、サポサポは東京の代官山と表参道という華やかな場所で行われ
会場には沢山の笑顔があふれていますが、
支援先パネルの向こうにある想像を超える厳しい現実と、
それと立ち向かうボランティアのみなさんの懸命な努力の証しを見ながら
私たちが出来ることを更に継続していこうとの決心を固くしました。

「現地に行かなくても出来ること」
「現地に行ってこそ出来ること」
この両方をテーマにサポサポは前進して行きます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

( 亀井・サポサポスタッフsa )

追伸
これらの訪問活動は個人負担で行われておりサポサポの資金は一切使用しておりません。

2013/03/19

大川ふるさと祭りのご報告2~お祭り当日~

【お祭り当日】

2013年3月2日(土)、
河北総合センタービックバンにて「大川ふるさと祭り」が開催され
7名のサポサポメンバーが苔玉ワークショップをしてきました。

全部で12名のサポサポメンバーが、2012年秋から交代交代で
月1で現地に入り、準備のお手伝いをしてきたイベントです(前記事参照)。





メインはカラオケ大会と「居酒屋大川」のコーナー。
お茶っこ部屋や、無料マッサージ、ネイルアートなど
様々なコンテンツを地元の皆さんと東京のボランティアの共同で用意しました。



サポサポは2階の美術工作室にて、苔玉ワークショップのコーナーを受け持ちます。


前日入りした、西村、斉藤が一足先に会場の美術工作室へ。
広いねー。

その頃、当日の早朝出発の、亀井、柳橋、影山、平山、石田は、SAで休憩。
もう直ぐ着くねー。






午前10時半頃全員集合!運転おつかれー!


午前11時、ホールにてオールスタッフのミーティング。






ミーティング終了後、苔玉ワークショップ準備開始!

苗も沢山あるし…

モスボールも沢山あるし…

3時半からの開催を告知しているけども、
もっと早く始めてしまおうか?と方針変更!

この後、とんでもないことになるとも知らずに…






影山さんの作ったお手本の苔玉と
少しだけ持ってきた自己紹介代わりのサポサポのDMがお客様をお迎えします。


ホワイトボードも描いて準備完了!
お隣では、スイーツデコワークショップが同時開催です。




1時。メインホールでは開会式が始まりました。
サポサポ8にも来てくださった、半崎美子さんの歌がopening actです。


サポサポ8の工芸科1年生の支援先「学習支援PJ」の母体である
ふんばろう東日本支援プロジェクトの代表、西條剛央さんの挨拶。


開会式が終るや否や、沢山のお客様が来てくださいました!



1テーブル1先生体制で、埋まったテーブルから
ドンドン開始していきます。


あっという間に、全席埋まりました!
3時半という告知にも関わらず、このときまだ2時前です。


完成した作品を持って、テーブルごとに記念撮影させていただきました。


お祭りということで、お花を使った、春らしい可愛い作品に!




ふと気づくと…、もう材料がない!!!


40名分の準備をしていたのですが、ものの30分で無くなってしまったのです。
チラシの告知は3時半です。
3時半に来てくれたお客様に、材料が無いでは済まされません。
急遽、地元のホームセンターに買出し班が走ります。

残ったメンバーはデコレーションの動物に針金を刺す作業!
買出し班が帰ってきました。
今度は黄色い水仙!緊急時でも素敵にすることを忘れません!
針金動物フィギュアも沢山できました。
一人が受付に立って、集まるお客さんを3時半までお待ちいただきました。
その間、急ピッチで苗分けや土の準備。




そして3時半。再開です!

真剣に取り組む参加者の皆さん。


また、あっという間に満席に。
本当にありがたいことです。

そのころ、メインステージでは津波で音源が消失してしまったという
大川音頭が…


しかし、苔玉ワークショップはずっと盛況。
サポサポメンバーにゆっくりステージを見ている時間はありませんでした。

大川きぼうプロジェクトのリーダー大槻さんが、地
元にお住まいのお母様を連れてきてくださったり。



オープニングと、ミニコンサートを終えた半崎美子さんも
作りに来てくださいました。

踊りのステージを終えた地元の参加者の方は
お着物で…
汚れてしまうかもしれませんよ!と言うと
「いいです!」と!
沢山追加した材料もそろそろ無くなってきました。
進化したホワイトボード。





こんなに沢山の方に参加していただきました。
皆さんありがとうございました!



そして、6時…
全コンテンツが終了しました。


抜け殻と化したメンバー達…




最後は、地元の皆さんと東京からのスタッフ合同の打ち上げ。
乾杯!

お疲れ様でした!


後の報告で、
会場のいたるところで涙を流しながら抱き合う人たちの光景が見られたそうです。

美術工作室には、見たことのあるお顔が沢山いらっしゃいました。
事前の現地入りで回った各集落の方が、もう一度来てくださっていたのです。

この前作った苔玉、枯れてきちゃったのよー、という声に、
あらうちのは元気よ、新しい葉っぱ出てきて…といった会話を何度も耳にしたり、

一度作ったけど、また作っていいの? 中の草が違うからいい? と、
遠慮がちに来てくださる方も数人お見かけしました。

また、『この人がまだ(作ってない)だから』と、お友達を連れてきてくださる方も。

現地のお母さん方の口コミパワーもあり、苔玉の認知度の高さを感じました。

また、
「居るかな?と思って顔見に来ただけなのよ。」と苔玉を作らずにお帰りになる方。

事前ワークショップに参加してくれていた高校3年生の女の子が、
「無事に高校卒業出来ました!」って挨拶してくれたり…


苔玉ワークショップは、
地元の皆さんがお祭りに来ていただく為の「のりしろ」としての役割を
少しは果たしたのかもしれないなと感じました。


東京から感じる「被災地」と、何度も通い、実際に人とふれあう大川。
それは、全く違うものでした。


節目の時に、どうやらサポサポは大川に縁があるようです。


7回のワークショップと、1回のお祭りで、私達に出来た事、出来なかった事。
メンバー一同、また深く、今後の事を考えるきっかけになったのでした。

〜続く〜

(サポサポスタッフ sa)