2013/12/31

第8回 2013/12/7、8 イクサポワークショップ報告 石巻/原地区、谷地地区

遅くなりましたが、12月に行った第8回イクサポのご報告をいたします。

 今回も「大川きぼうプロジェクト」の大槻さんに同行させて頂き、1泊2日の行程で石巻大川地区をまわりアクリルフェルト手芸のワークショップを開催してきました。

早朝に都内を出発。
ワークショップの荷物は平山くんが運んでくれました。
いつもありがとう。


行ってきます。
 
大川に到着。
まずはおなじみ、亀鶴(キカク)で腹ごしらえ。
被災した石巻専修大の学生と地元水産加工会社が街おこしの為に共同開発した“サバだしラーメン”。サバのつみれが乗っていて美味。冷えた体を温めてくれました。




原生活センターでのワークショップは、11名の方にご参加頂きました。
先生は岡部さんです。楽しく制作できました。

お茶っこタイムでは、『こういう機会でもないと、なかなか家から出ることがない』『あまり人に会わない』という話を伺いました。イクサポの活動が少しでもお役に立っているのかな… と感じます。

完成!はじめてとは思えない出来映えにみなさん満足そうです。



夕方 小雪の舞う中、北上町の追分温泉に。
風情のある温泉宿です。
震災時には被災者のために施設を開放していたそう。
懐かしいだるまストーブ。
震災時にはこのランプに灯りを点したそうです。



その後、大川小のご遺族である佐藤敏郎さんのお宅に伺いました。

石巻市立大川小学校は、学校管理下にあった児童74人と教職員10人が死亡行方不明で、いまだに真実が明らかになっていません。忘れることの出来ない、忘れてはならないことについて、日々苦心されている方がまだまだいらっしゃいます。 この後に地元新聞記者の方もいらして、サポサポとイクサポの活動について聞いて頂くことも出来ました。
夜は、三反走仮設集会所で地元の方のお話を聞きつつ、すこしお酒を頂きました。差し入れの笹かまぼこが美味しかったです。



2日目の朝、津波で無くなってしまった長面地区を一望できる高台に案内して頂きました。

昨夜からの雪で、一面うっすらと雪化粧です。
午前中は谷地公民館でのワークショップです。
今日の先生は“イクサポの林先生”こと平山くん。
あの流行語も交えつつ楽しくスタートです。
今日の参加者は10名。みんな集中しています。
谷地公民館は、大川地区で最初に再建された公的施設だそうで、参加されたおばあちゃん達は『よくここに集まってるよ』とのこと。復興はまだまだだけれど、ゲートボールをしたり、お茶っこをしたり、おばあちゃん同士声を掛け合って元気に暮らしているそうです。 『孫にあげるの』と、かわいいマスコットを作ったおばあちゃんは その出来に嬉しそうでしたが、『でも孫は遠くの小学校まで通っていて、三学期にはまた転校で… 近所にはお友達(子ども)がいないから可哀想で可哀想でね…。』と、ぽつりとお話しして下さいました。
お茶っこタイムでは、美味しいお新香とワカサギの甘露煮を頂きました。
醤油と砂糖を煮立てて漬けたという大根が絶品でした。


午後、大川地区へのイクサポ初参加だったわたしは、大川きぼうプロジェクトリーダーの大槻さんに、大川小学校と津波で無くなってしまった長面地区をご案内頂きました。 テレビやネットでは何度も見ている大川小学校ですが、実際に見る風景はなんとも言葉にしがたいものがありました。
ぐにゃりと曲がった校舎や、
すぐ裏の小高い山に示された“津波到達地点”の札を見て、
やりきれない気持ちがこみ上げました。
大川小卒業生の大槻さんが『お参りに来てくれるのはありがたいけれど、校庭のあった場所に車を止めないで欲しい。ここには児童がいたんだから。』とお話しになっていたのが印象に残っています。

長面地区。
かつてここに人の暮しがあったとは想像できないほど、
広大な“なにもない”地が広がっていました。
何も知らなければ、ただただ広く美しい自然風景の様に見えます。

その間 他のメンバーは、新しい案件の現場調査ため北上小学校を訪問し、
校長先生と教頭先生からお話を伺っていました。
春頃にはご報告が出来ると思います。

全行程を終了し、沈む夕日を見ながら帰路につきました。
長距離の運転をしてくださった大槻さん、
現地とイクサポを繫いでくださり、いつもありがとうございます。
これまでのイクサポ(1〜8回)には、サポサポの売り上げは一切使っていませんが、先週開催されたサポサポVol.9からは、イクサポも支援先の1つになりました。 9回目のイクサポからは、サポサポを支えてくださっている皆様の思いも背負って被災地に向かうことになります。
サポサポは現在100人程の団体ですが、その約半数がイクサポメンバーとして登録をしています。 これからも月一回のペースで、イクサポは“現地に行くサポート”を続けます。楽しんでもらえる企画を携えて、人の集まれる場作りと、人と人とを結ぶ役割りを担っていけたらと思います。
(サポサポスタッフ S.N)

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